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Ingress周南

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clockspinningでプレイしています。時計と呼んでください。
位置ゲーム「Ingress」は、寺社仏閣、石像、石碑、公園、郵便局、駅などが多くポータルとして登録されています。
今回はそんなポータルの1つを巡る話です。
もくじ
文化会館前庭 巨大な直方体石ポータル
僕は仕事場が徳山文化会館に近いため、文化会館前庭のポータル「巨大な直方体石」というものがどうにも気になっていました。
巨大な石とか、なんか古代の文明みたいで浪漫があるじゃないですか。
側にある教育委員会の解説によると「大阪城の石垣のために大津島で切られた石の1つが徳山藩藩邸に持ち込まれたもの。横に毛利家の家紋がある」と書いてありました。
へー、大津島って回天のイメージしかなかったけど、石も昔は産出していたのか。しかも大阪城の石垣に使われていたなんて凄いな。ポータルもあるし今度行ってみようかな。
そんな軽い気持ちで大津島に自転車持って遊びに行くことにしました。
大津島で巨大な石の調査(をしながらingress)
一口に大津島といっても、馬島、刈尾、瀬戸浜、本浦と、多くの集落に分かれています。
島の人と雑談してて「馬島と刈尾は漁師が多い。瀬戸浜あたりは石工が多いんだよね」という話を聞き、自転車で北に向かいました。
途中で案内の看板もあり、「巨大な直方体石」と同じものは瀬戸浜で簡単に見つかりました。
そこにも教育委員会の解説があり「大阪城の石垣のために大津島で切られたもの。島の中に残されたものが4つ確認されている」と書いてあり、がぜん「これは是非4つ見つけたい!」という気持ちになり、自転車で島を回ることになりました。
1つは放浪の果て、自転車では行くのがちょっと難しいところにその日のうちに見つけることができました。昭和50年代に見つかったもののようで、山の中に残置された感じでした。こんなところから掘っていたのか…と嘆息するに十分でした。
あと2つ。これがどうしても見つかりません。日を改めて向かうことにしました。
2回目の調査(兼Ingressですが)。この時は山の上まで足を延ばしましたがまだ見つかりません。
3回目の調査。その時は敵陣営の列島級大規模作戦の気配もあり、島内で活動する敵陣営エージェントから隠れながらの調査であまり探せませんでした。
この日も収穫なし。ただ、この時の僕は自転車で最終フェリーと死ぬ気で競争し
という名言を残すことができました。(嫁には仕事と偽って島に行っていたのです)
4回目の調査。午前中いっぱいかけてもまだ見つからず。これ本当にあるのかなぁ…教育委員会間違えてない?という気分にもなってきました。
島の定食屋さんでごはん頂いているときに大将に
何気なく尋ねてみました。
あっさりと大将から「うちの庭先に1つあるよ」と言われた衝撃は今でも忘れません。
なんやて?
「隣の庭。」
僕の「巨大な直方体石」調査はこうしてあっさりと幕を閉じたのです。
Ingressから始まる旅や出会い
ただ、大津島はそれからも暇さえあれば足を運ぶ魅力的な島になりました。
例えば庭先に出ていた島のおじいさんとお話ししていて「採石場の跡地が巨大な池になっている」と聞かされて案内してもらったのですが、言葉もないほどの絶景でした。
写真では伝えきれない美しさの採石場跡
露天採掘により生じた跡地(本来埋めなければいけないそうですが)にできた大きな池、まわりは採石により出来た切り立った岩場。
おじいさんの「月のきれいな夜に、ここに小さな船を浮かべて、胡弓のコンサートとかやったら絵になるだろうな」という言葉には一も二もなく頷いてしましました。
現実にリンクするゲームこその出会いや発見がある。そんなこともIngressの魅力になっているのかもしれません。