【SDGs】目標5:ジェンダー平等を実現しよう/中特ホールディングスの取り組み紹介

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道源真結

道源真結

周南市生まれ周南市育ち。周南市を愛する社会人ライターです。

世界で急速に広がっているSDGsの輪。今回の記事では、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」をピックアップ。目標達成に向けて積極的に取り組んでいる中特グループの事例を参考に、これからの企業の在り方を考えます。

SDGsって?

SDGs17

Sustainable Development Goals」(持続可能な開発目標)を略して、SDGs

簡単に言えば、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。

よりよい未来のために、家族でどんなことをしたらいい?会社はどうあればいい?

周南市は?山口県は?日本は?そして、どんな世界になれば今よりもよりよい世界になるだろうか?

17の目標と169のターゲットをもとに、世界で様々な取り組みが始まっています。

目標5:ジェンダー平等を実現しよう

SDGs5 ジェンダー平等を実現しよう
目標5「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」の詳細

5.1 あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。

5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。

5.3 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。

5.4 公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。

5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。

5.6 国際人口・開発会議(ICPD)の行動計画及び北京行動綱領、ならびにこれらの検証会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセスを確保する。

5.a 女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、ならびに各国法に従い、オーナーシップ及び土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。

5.b 女性の能力強化促進のため、ICT をはじめとする実現技術の活用を強化する。

5.c ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性及び女子のあらゆるレベルでの能力強化のための適正な政策及び拘束力のある法規を導入・強化する。

SDGsが目指すのは、男性も女性も社会的に平等であること。男性だから、女性だからと様々な差別を受けることのない社会をつくる努力が必要です。

ジェンダー平等における日本の現状

SDGs

▲出典:EduTownSDGs

男女の社会的・文化的な格差を比べた2020年の「ジェンダーギャップ指数」によると、日本は149ヵ国中121位。これは前回の114位からさらに順位を落として、過去最低を更新しました。この順位が教えてくれるのは、社会のなかで男性、女性が平等であるために、日本の社会が解決していかなくてはいけない問題がまだまだたくさんあるということです。

ジェンダーギャップ指数

経済・政治・教育・健康の分野で男女の違いを比べたもの。日本は教育、健康の分野では男女平等ですが、労働力、企業の幹部などの男女の割合を比べた経済の分野は世界平均と同じくらい、政治家などの男女比を比べた政治の分野では大幅に女性の数が少なくなっています。

女性の社会進出における山口県の現状

世界的にみて、日本はジェンダー平等が達成されているとは言えず、さらに経済と政治の分野で世界に遅れをとっているという現状が分かりました。では、経済の分野において、全国的にみて山口県は女性の社会進出が進んでいるのでしょうか?

SDGs

▲出典:お仕事探しマニュアルbyWorkin(2015)

25~44歳の育児をしている女性の有業率をみると、山口県は47都道府県中38位

残念ながら、山口県は女性の社会進出が進んでいる地域とは言えないのが現状です。

しかし、上記のような現状を変えるため、様々な取り組みを実践している企業が山口県にはあります。そのような企業の中から、今回は中特グループの取り組みをご紹介します!

中特グループってどんな会社?

1966年、旧徳山市において一般廃棄物の収集運搬業者として誕生した中特グループ。
以後、時代の流れと共に、1968年に下水道の維持管理業、1973年に産業廃棄物の収集運搬業、1975年に産業廃棄物中間処理業、そして1980年には建設業登録へと発展しました。現在は、6つの会社からなるグループ会社です。

使命は、「生活環境革命で人々を幸せにする」

静脈産業の担い手として、地域のお困りごとの解決に日々情熱を燃やしています。

SDGs×中特グループ

なぜ、中特グループがSDGsに積極的に取り組むのか?企画広報室長の吉本妙子さんにお話を伺いました。

編集部内山
中特グループがSDGsに積極的に取り組むのはどうしてですか?
吉本さん
まず、中特グループには地域と一緒に育ってきたという想いがあります。地域の皆さんのお困りごとというのがたくさんあって、それが解決されるために少しでもお役に立ちたい。そうすることで、必要とされる企業として長く生き残っていくことができると考えます。なので、SDGsができたからというわけではなく、もともとやっていたことがSDGsの取り組みとなっています。

では、実際に中特グループではどんなことが実践されているのでしょうか?

取り組み①:スタッフ全員が女性の会社/株式会社ポータルハートサービス

株式会社ポータルハートサービスは、片づけを専門とする会社です。遺品整理、生前整理、引越しの片付け、解体、水回りのトラブル解決など、そのサービス内容は多岐に渡ります。

編集部内山
ポータルハートサービスで働く方は全員女性ということですが、何か理由があるのでしょうか?
吉本さん
女性が得意分野にしているところは女性に任せようという考えがあるからです。これまで片付けをはじめとする家事は、女性にとって当たり前のことと見なされてきました。しかし、そこには価値があります。今まで当たり前にやってきたことが仕事として価値があるということを明確にすることがポータルハートサービスの取り組みです。
編集部内山
片付けは、女性の力が必要とされる仕事ということですね。
吉本さん
はい。特に遺品整理や生前整理には繊細な気遣いが必要です。例えば、故人が女性であれば下着などを男性に見られるのは抵抗があると思います。そういった事情に女性のスタッフは気づき、人目につかないように処理するといった気遣いができます。

取り組み②:部署を越えた、女性だけの座談会を実施/ANGネットワーク

ANG=アネゴ

社内の女性メンバーで構成し、結集力・斬新な発想・活性化を図るために活動しています。女性の感性による業務改革を進めて行くネットワークを作り、定期的な会合を持って活動しています。

2019年に開かれたANG座談会にはグループCEOの橋本ふくみ氏をはじめとする6名の女性社員が参加し、以下のような意見が交わされました。

  • 「短時間正社員」(通常より1時間遅く出社)として働いているため、子どもを「行ってらっしゃい」と送り出してから出社することができる。すごくありがたい制度だと思う。
  • 中特グループは初めて入った会社ですが、正直女性が差別されているとは思いません。むしろ今感じているのは、私は女性としての強みを発揮しようと考えています。
  • 私は今の職場で満足しています。昨年、女子更衣室を新しく作って頂いて、十分すぎるくらいです。
  • 中特グループは子どもを産んでも働きやすい環境だと思います。皆さん育児をしながら働いているのを見ていて思いますが、有休を平日でも取れているように見受けられます。

最後は、グループCEOである橋本氏のこのような意見で締めくくられています。

橋本氏
女性活躍というキーワードが一人歩きしていますが、結局は男女関係なく人としていかにお互いを尊重するかだと思います。男性や女性、若い人やベテラン、各々身体的特徴も違いますし、考え方や家庭環境も異なります。同じ舞台の上で、お互いの立場を理解しながら協力していきましょう。

その他の取り組み

中特グループでは、女性活躍推進以外にも各方面からSDGsに取り組んでいます。

NEXT 17 Targets
  1. 中特アカデミーによる自己成長(4,8)
  2. 自己・災害の撲滅(8,12)
  3. 中特チームカイゼン活動(8,9,12)
  4. 年間売上高(9,12)
  5. 経営利益率10%超確保(8,12)
  6. 働き方改革、労働生産性向上(3,8)
  7. お客様の声収集とクレーム50%削減(9,12)
  8. 廃棄物受入量の拡大(11,15)
  9. 再資源化量の拡大(11,12,15)
  10. 再資源化率アップ(11,12,15)
  11. 電気使用量原単位の削減(7,13)
  12. 燃料使用量単位の削減(7,13)
  13. CSR活動の浸透・CSR検定合格者50人(4,16)
  14. ボランティア活動への参加(14,15)
  15. 女性社員比率、女性管理職比率アップ(5)
  16. 健康経営の確立と健康づくり職場環境整備(3,8)
  17. リスク管理・BCP見直しと機動的運用確認(11,13)

※()内はSDGsに対応する目標の番号

また、本来廃棄されるはずだった物が持つ特徴や魅力を活用したアート作品のコンテスト「COIL Upcycle Art Contest」が始動。入賞者には賞金も用意されています。みなさん奮ってご応募ください!

「男女平等」なんて言葉のない社会へ

編集部内山
ここまで、主に女性活躍に関する取り組みについてお話を聞かせていただきました。最後に、これからどんな社会になってほしいと思うか、お考えをお聞かせください。
吉本さん
“男女平等”と言われることもなく、それが普通になる社会になってほしいと思います。例えば育休をとる男性はイクメンですごいと言われるようですが、自分の子どもなのだから育休とるのは普通ですよね。男性だから、女性だから、という言葉自体がナンセンスだと思います。CEOの橋本ともよく話しますが、「子どもがいるからできない」「夫がいるからできない」ではなく、お互いが協力しあえる社会になってほしいです。

編集後記

どうげん
吉本さんの「“男女平等”と言われることもなく、それが普通になる社会に」という言葉にハッとしました。まずは考え方を変える必要があると感じました。考え方が変われば行動が変わり、行動が変われば未来が変わります。男女で性差があるのは当然のことです。しかし差別があってはなりません。お互いの違いを認め、補い合える社会に、そこに気を留めることもなく普通にそうなる社会にしていきたいと思いました。

〈取材協力〉
中特グループ

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